唇の皮むけの原因は?対処法とおすすめの予防法を解説

唇の皮がむけてヒリヒリしたり、見た目が気になったりしていませんか?
そのお悩みは、乾燥だけでなく無意識の癖や栄養不足、病気のサインなど様々な原因から生じます。原因に合った正しいケアを行うことが、うるおいのある唇への第一歩です。
この記事では、唇の皮むけを根本から解決するための情報を網羅的に解説します。
【この記事でわかること】
・自分の唇の皮むけがどのタイプかわかるセルフチェック
・唇の皮がむける7つの主な原因
・皮がむけた時の正しい対処法とスペシャルケア
・皮むけを繰り返さないための予防習慣
・病院を受診するべき症状の目安
【セルフチェック】あなたの唇の皮むけはどのタイプ?
この章のまとめ!唇の皮むけには様々な状態があります。まずは自分の唇の状態を客観的に把握し、考えられる原因のヒントを見つけましょう。
あなたの唇の状態はどれに近いですか?
当てはまる項目をチェックして、ご自身のタイプを把握することから始めましょう。後の章で解説する原因と照らし合わせることで、より効果的なケアに繋がります。
□ いつもカサカサして、粉をふいたようにむける
□ 特定の部分だけが硬くなり、めくれてくる
□ 皮だけでなく、赤みや腫れ、かゆみもある
□ 水ぶくれができて、その後皮がむける
□ 口の端(口角)が切れて、皮がむける
唇の皮がむける主な原因
この章のまとめ!唇の皮むけは、乾燥や紫外線といった外的要因だけでなく、癖や栄養不足などの内的要因も複雑に関係しています。複数の原因が重なっていることも珍しくありません。
唇の皮がむける背景には、様々な原因が隠れています。
ここでは代表的な7つの原因を詳しく解説します。ご自身の生活習慣と照らし合わせながら、原因を探っていきましょう。
| 主な原因 | 特徴 |
|---|---|
| ① 環境による乾燥 | 全体的にカサカサし、粉をふく |
| ② 紫外線のダメージ | ヒリヒリ感を伴い、皮が薄くむける |
| ③ 無意識の癖 | 皮がめくれ、炎症を繰り返しやすい |
| ④ 物理的な摩擦・刺激 | マスクが当たる部分などが荒れる |
| ⑤ 食生活の乱れ | 口角が切れやすくなる |
| ⑥ ストレスや生活習慣 | 全体的な唇の血色が悪くなる |
| ⑦ 特定の病気のサイン | 水ぶくれ、強いかゆみや痛みを伴う |
それぞれ詳しく解説します。
① 環境による乾燥(空気の乾燥・低い湿度)
唇の皮膚は非常に薄く、皮脂腺がないため、体の他の部分よりもうるおいを保つ力が弱いです。そのため、冬の乾いた外気や、夏場の冷房が効いた室内に長時間いると、唇の水分が奪われて乾燥が進みます。
乾燥した唇はバリア機能が低下し、少しの刺激でも皮がむけやすい状態になってしまいます。こまめな保湿で水分を補い、保護することが大切です。
② 紫外線のダメージ
唇はメラニン色素が少なく、紫外線に対する防御力が非常に弱いパーツです。肌と同じように日焼けをし、軽いやけどのような状態になることがあります。
紫外線ダメージを受けると、唇は炎症を起こしてヒリヒリし、ターンオーバーが乱れて皮がむけてしまいます。夏だけでなく一年を通して紫外線対策を怠らないことが、健やかな唇を保つために必要です。
③ 無意識の癖(唇をなめる・皮をむく)
唇が乾燥した時に、無意識になめてしまうことはありませんか。唾液が蒸発する際、唇が元々持っている水分まで一緒に奪っていくため、かえって乾燥を悪化させます。
また、むけた皮を気にして指で剥がしてしまう行為は、唇のバリア機能を破壊し、炎症やさらなる皮むけを引き起こす悪循環に陥ります。ストレスが原因の「皮膚むしり症」という状態もあります。
④ 物理的な摩擦・刺激
マスクの着用による蒸れや、繊維との摩擦は、唇にとって大きな負担となります。
また、食事の際に紙ナプキンで口元を強くこすったり、ティッシュでゴシゴシ拭いたりする行為も、デリケートな唇の皮膚を傷つけ、皮むけの原因になります。合わない口紅や歯磨き粉に含まれる成分が、アレルギー反応や刺激となって荒れを引き起こすこともあります。
⑤ 食生活の乱れ(栄養不足)
皮膚や粘膜の健康維持に欠かせないビタミンB群、特にビタミンB2やB6が不足すると、唇のターンオーバーが正常に行われず、荒れや皮むけ、口角炎などを引き起こしやすくなります。
偏った食事や無理なダイエットは栄養不足を招きます。普段の食事から、ビタミンやミネラルをバランス良く摂取し、体の内側から唇の健康を支えることが重要です。
⑥ ストレスや生活習慣の乱れ
過度なストレスは自律神経のバランスを乱し、血行不良を引き起こします。唇への血流が悪くなると、栄養が十分に行き渡らず、ターンオーバーが乱れて荒れやすくなります。
また、睡眠不足や喫煙といった生活習慣も、体の免疫力を低下させ、皮膚の修復能力を妨げます。健やかな唇のためには、リラックスできる時間を作り、規則正しい生活を送ることが不可欠です。
⑦ 特定の病気のサイン
セルフケアをしても皮むけが改善しない、あるいは悪化する時は、何らかの病気が隠れている可能性があります。代表的なものに「口唇炎」や「口角炎」があり、強い炎症や亀裂を伴います。
チクチクとした痛みの後に水ぶくれができるなら「口唇ヘルペス」かもしれません。特定の物質へのアレルギー反応である「接触皮膚炎」の可能性も考えられます。
唇の皮がむけた時の対策
この章のまとめ!唇の皮がむけた時は、無理に剥がさず、刺激の少ないリップクリームで優しく保湿することが基本です。症状が気になる時は、ラップパックなどのスペシャルケアも有効です。
すでに皮がむけてしまった唇には、悪化させないための応急処置が必要です。
ここでは、すぐに実践できる正しい対処法を3つのステップでご紹介します。デリケートな状態の唇を、いたわるようにケアしましょう。
まずはNG行動をやめる
皮むけを悪化させないために、絶対にやってはいけないことがあります。それは、むけた皮を無理に指で剥がすことと、唇を舐めることです。
皮を剥がすと、未熟な皮膚が露出し、バリア機能がさらに低下してしまいます。また、唇を舐める行為は、一時的に潤ったように感じても、水分が蒸発する際に乾燥を加速させ、悪循環を生むだけです。まずはこの2つの癖をやめることを意識しましょう。
やさしく保湿して保護する
皮がむけた唇のケアの基本は、徹底した保湿と保護です。セラミドやワセリンといった保湿成分や、炎症を抑えるビタミンE誘導体などが配合された、刺激の少ないリップクリームを選びましょう。
塗る際は、唇のシワに沿って縦方向に優しく塗り込むのがポイントです。食後や歯磨き後、就寝前など、1日に5回程度を目安にこまめに塗り直し、常に潤いを保つように心がけてください。
お家でできる集中保湿ケア
普段のケアに加えて、週に1〜2回、集中保湿ケアを取り入れるのもおすすめです。
蒸しタオルで唇を温めた後、ワセリンやはちみつをたっぷり塗り、ラップで5〜10分ほど覆う「ラップパック」は、唇を柔らかくして潤いを集中補給できます。どうしてもめくれた皮が気になる際には、無理に剥がさず、清潔な眉用ハサミなどで先端をカットすると、引っかかりを防げます。
☝️簗先生から一言アドバイス!リップクリームを塗る前に、アルコールフリーの化粧水で軽く水分補給をしてから、油分のあるリップで蓋をすると、より保湿効果が高まります。唇が敏感になっている時は、新しい製品を試す前に腕の内側などでパッチテストを行うと安心ですね。
うるおい唇を育てる予防習慣
この章のまとめ!唇の皮むけを根本から防ぐには、紫外線対策や栄養バランスの取れた食事、規則正しい生活が大切です。日々の小さな積み重ねが、健康的な唇を育てます。
その場しのぎのケアで終わらせず、皮むけを繰り返さないためには、日々の生活習慣を見直すことが重要です。ここでは、健やかな唇を育てるための3つの予防習慣を解説します。
紫外線対策を習慣にする
唇は顔の中でも特にデリケートで、紫外線の影響を受けやすい部分です。肌に日焼け止めを塗るように、唇にもUVカット効果のあるリップクリームを使う習慣をつけましょう。SPF15〜20程度のものが日常使いにおすすめです。
紫外線は夏だけでなく一年中降り注いでいるため、季節を問わず対策することが、乾燥や色素沈着を防ぎ、若々しい唇を保つことに繋がります。
栄養バランスの取れた食事を心がける
健やかな皮膚や粘膜を作るためには、内側からの栄養補給が欠かせません。特にビタミンB群は唇の健康に直結します。外食が多い方も、意識してこれらの栄養素を食事に取り入れてみましょう。
・ビタミンB2: レバー、うなぎ、卵、納豆
・ビタミンB6: マグロ、カツオ、ささみ、バナナ
・ビタミンA: にんじん、かぼちゃなどの緑黄色野菜
・ビタミンC/E: 果物、アーモンドなどのナッツ類
生活習慣を見直す
質の良い睡眠は、日中に受けたダメージを修復し、肌のターンオーバーを整えるために不可欠です。また、ストレスは血行不良や免疫力低下を招くため、自分なりのリラックス方法を見つけることが大切です。
体内の水分が不足すると唇も乾燥しやすくなるため、カフェインの入っていない水やお茶でこまめに水分補給をしましょう。加湿器で室内の湿度を50〜60%に保つことも有効です。
☝️簗先生から一言アドバイス!ビタミンB群は水に溶けやすく、体内に溜めておけないため、毎日こまめに摂ることが大切です。特に納豆やヨーグルトなどの発酵食品は、腸内環境を整えて栄養の吸収を助けてくれるので、積極的に食事にプラスすると良いでしょう。
繰り返す唇の皮むけは病気の可能性も。病院へ行くべき?
この章のまとめ!セルフケアで改善しない、または水ぶくれや強い痛みを伴う皮むけは、口唇炎やヘルペスなどの病気の可能性があります。気になる症状があれば、早めに皮膚科を受診しましょう。
十分なケアをしても一向に良くならない、あるいは悪化する皮むけは、単なる乾燥や荒れではないかもしれません。ここでは、医療機関の受診を検討すべき症状について解説します。
口唇炎・口角炎の症状と原因
唇全体に赤みや腫れ、亀裂、かゆみなどが広がる状態を「口唇炎」、口の端が切れて痛む状態を「口角炎」と呼びます。
乾燥や刺激だけでなく、食品や化粧品などへのアレルギー反応、胃腸の不調、ビタミン不足、真菌(カンジダ)の増殖など、原因は多岐にわたります。症状が長引くようなら、自己判断でケアを続けずに専門医に相談することが大切です。
口唇ヘルペスとの違い
唇の周囲にチクチク、ピリピリとした違和感が出た後、小さな水ぶくれがいくつもできるのが「口唇ヘルペス」の特徴です。
これは単純ヘルペスウイルスへの感染が原因で起こり、水ぶくれが破れてかさぶたになり、治癒します。口唇ヘルペスは感染力があり、患部に触れた手で他の場所を触ったり、タオルや食器を介して他人にうつしたりする可能性があるため、特に注意が必要です。
何科を受診すればいい?
唇のトラブルで病院にかかる際は、まず皮膚科を受診するのが第一選択です。専門医が症状を診察し、原因に応じた適切な治療薬(ステロイド外用薬、保湿剤、抗ウイルス薬、ビタミン剤など)を処方してくれます。化粧品や食物などによるアレルギーが強く疑われるなら、アレルギー科の受診も選択肢の一つです。
より詳しい情報や、お近くの皮膚科専門医を探す際は、日本皮膚科学会の公式サイトもご参照ください。
参考: 公益社団法人日本皮膚科学会
【FAQ】唇の皮むけに関するよくある質問
最後に、唇の皮むけについて寄せられることの多い質問にお答えします。多くの方が疑問に思う点を解消し、より深い理解に繋げましょう。
Q. 薬用リップと医薬品リップの違いは?
A. 主な目的が異なります。「薬用リップ」は医薬部外品に分類され、肌荒れを防ぐ有効成分を含んでいますが、あくまで「防止」や「衛生」が目的です。一方、「医薬品リップ」は治療を目的としており、口唇炎や口角炎の症状を緩和する成分が配合されています。ひび割れや炎症がひどい時は、医薬品リップを選ぶか、薬剤師や登録販売者に相談するのがおすすめです。
Q. 唇の皮むけは男性や子供でも起こりますか?
A. はい、性別や年齢に関わらず誰にでも起こります。原因も基本的には同じです。特に男性はスキンケアやリップケアの習慣がないことが多く、無頓着になりがちです。子供は新陳代謝が活発な一方、皮膚が薄く、唇を舐めたり触ったりする癖があるため、荒れやすい傾向にあります。家族で保湿ケアを習慣にすると良いでしょう。
Q. 皮がむけている時、口紅は塗ってもいいですか?
A. 刺激になる可能性があるため、できるだけ控えるのが望ましいです。どうしても塗りたい時は、先に保湿力の高いリップクリームで唇を保護し、その上から低刺激性の口紅を重ねてください。また、口紅を落とす際は、クレンジング剤でゴシゴシこするのではなく、ポイントメイクリムーバーをコットンに含ませ、優しく拭き取るようにしましょう。
Q. ワセリンを塗っても治りません。なぜですか?
A. ワセリンは、皮膚の表面に油分の膜を作って水分の蒸発を防ぐ「保護」の役割が主です。唇自体に水分を補給する効果は限定的です。そのため、ワセリンを塗るだけでは改善しない時は、唇の水分不足や、乾燥以外の原因(ビタミン不足やアレルギー、病気など)が考えられます。ケア方法を見直しても改善が見られないなら、一度皮膚科で相談することをおすすめします。
毎日の正しいケアで、うるおいに満ちた健やかな唇へ
この記事では、唇の皮がむける原因から対処法、予防策までを解説しました。唇の皮むけは、多くの人が経験する身近な悩みですが、その裏には様々なサインが隠されています。自分の唇の状態と生活習慣を振り返り、原因に合わせたケアを根気よく続けることが、うるおいのある健やかな唇を取り戻すための最も確実な方法です。
・原因の特定: 乾燥や癖、栄養不足など、自分の皮むけの原因を探る
・正しい対処: 皮をむかず、優しく保湿し、必要に応じてスペシャルケアを行う
・予防習慣: 紫外線対策、バランスの良い食事、規則正しい生活を心がける
・専門医への相談: 改善しない、または悪化する時は迷わず皮膚科を受診する
今日からできるケアを一つでも実践し、自信の持てる美しい唇を目指しましょう。





