大人と子どもの微熱とは何度を指す?特徴や受診の目安を解説
微熱とは?その定義と特徴
日本の感染法によれば、発熱は「37.5度以上」、高熱は「38度以上」、そして「微熱」は「37.0度〜37.9度」とされています。微熱の温度差が大きいのは、人の平熱に個人差があるためです。
とはいえ上記は一般的な定義であり、それに当てはまらない人もいるでしょう。例えば、平熱が35度台の人の場合、36度台の人と同じ体温を微熱と捉えることは難しいかもしれません。
参照:発熱(全国健康保険協会)
微熱の特徴
微熱の範囲は個人差があり、体質や環境によって異なります。通常の体温よりもわずかに高いため、日常生活を送る上で問題に感じないこともありますが、長期間続く場合や他の症状がある場合は注意が必要です。
微熱は免疫反応の一環として現れることが多く、身体が何らかの病原体に反応している可能性があります。体温の変動が自覚として現れることもありますが、それが何らかの病気のサインである場合もあるので、定期的な健康チェックが推奨されます。
子どもの微熱はどのくらい?
子どもの微熱も正確な定義はありません。白クマ先生の子ども診療所(日本医師会)に「一般的には発熱とは38度以上のときを指します。39度以上のときは高熱と言います。37.5度から38度までは微熱と考えてください。」と記載されていますが、乳幼児、幼児、小学生でも平熱に差があるため、大人と同様、個人差があると言えるでしょう。
子どもの平熱を把握しておくことが大切です。
微熱が続く場合の注意点
微熱が数日間以上続く場合は、身体のサインに注意が必要です。通常、微熱は短期間で自然に解消されることが多いですが、長期間続く場合は慢性的な健康問題のサインかもしれません。
微熱が続く原因には、ストレスや過労、不規則な生活習慣、あるいは潜在的な感染症など、様々なことが考えられます。これらの要因が微熱に寄与する可能性があるため、早めに原因を特定し、対処することが重要です。
適切な休息と睡眠、バランスの取れた食事、ストレス管理、定期的な運動やリラクゼーション法を取り入れてみましょう。
自己診断と受診の目安
自己診断は、一時的な参考にはなりますが、微熱が続く場合は必ず医師の診察を受けるようにしましょう。正確な診断と適切な治療が重要です。
自己診断には、体温計を使用して体温を測定する方法があります。通常の体温よりも0.5度から1度高い場合に微熱が疑われるといえます。しかし、他の健康状態と照らし合わせて考えることが大切です。
微熱の範囲を超える場合や微熱が数日続いたり、他の症状が伴ったりしている場合は、早めに医師の診察を受けましょう。その際は、いつ頃から微熱が始まったのか、どんな症状があるのか、思い当たる理由はないか、など、現状を詳しく説明しましょう。