保険治療と保険外(自費)治療の違いとは?メリット・デメリットを解説

目次

保険治療と保険外(自費)治療の定義

保険治療と保険外(自費)治療は病院での受診において重要な概念です。ここではそれぞれの定義について解説します。

保険治療とは

保険治療は、公的医療保険制度に基づいて行われる治療のことを指します。健康保険や国民健康保険などの保険に加入することで、治療費の一部を自己負担し、残りを保険から支払ってもらえるのが特徴です。

参照:我が国の医療保険について(厚生労働省)

保険外(自費)治療とは

一方、保険外(自費)治療は、公的医療保険の適用外となる治療を指します。材料や技術などに制限がなく、幅広い選択肢の中から患者のニーズに合わせた治療が可能となります。ただし、全額自己負担となるのが一般的です。

下記は保険外(自費)治療の治療例です。主に歯科系や美容系に多く見られます。

治療名 内容
インプラント治療 歯を失った際に行う治療で、人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着します
歯列矯正 歯並びや噛み合わせを改善するための治療で、金属の矯正器具や透明なマウスピース型の装置(インビザラインなど)が使用されます
セラミッククラウン 虫歯や破損した歯を修復する際に使用される、見た目や耐久性を重視したクラウンです
二重まぶた手術 上まぶたに二重の折り目を作るための美容外科手術です
脂肪吸引 特定の部位から余分な脂肪を除去するものです。主にダイエットや運動では改善できない局所的な脂肪が対象です
リフトアップ手術 加齢や重力の影響でたるんだ皮膚や筋肉を引き上げ、若々しい印象を取り戻すための美容外科手術です

保険治療と保険外(自費)治療の主な違い

保険治療と保険外(自費)治療には、いくつかの重要な違いがあります。ここでは費用負担と治療内容の選択肢について解説します。

費用負担との違い

保険治療は公的医療保険の適用を受けるため、治療費の一部を自己負担し、残りを保険から支払ってもらえます。

通常、医療費の自己負担割合は原則として3割です。 ただし、後期高齢者医療制度に基づき、75歳以上の高齢者は原則として自己負担割合が2割となります。

一方、保険外(自費)治療は全額自己負担となるため、費用負担が大きくなる傾向にあります。

参照:後期高齢者医療制度 医療費の窓口負担割合はどれくらい?(政府広報オンライン)

治療内容の選択肢

保険治療では、使用する材料や技術に一定の制限があるため、治療内容の選択肢が限られます。

対して、保険外(自費)治療では幅広い選択肢の中から患者のニーズに合わせた治療が可能となり、より高度な治療を受けることができます。

保険治療のメリットとデメリット

保険治療にはメリットとデメリットがあります。ここではそれぞれについて詳しく解説します。

メリット

保険治療の最大のメリットは、治療費の1~3割を負担するだけで済むため患者の費用負担が軽減されることです。

また、全国どこの医療機関でも同じ治療内容に対して同じ料金が設定されており、標準的な治療が保証されています。これにより、安心して治療を受けることができます。

デメリット

一方、保険治療のデメリットは、使用する材料や技術に制限があるため、治療内容の選択肢が限られることです。特に高度な治療や美容的な治療を希望する場合は不向きといえるでしょう。

また、病気や怪我に対する治療が中心であり、予防的な処置(例:定期的なクリーニングや予防治療)は保険適用外となることが多いです。

保険外(自費)治療のメリットとデメリット

保険外(自費)治療にもメリットとデメリットがあります。ここではそれぞれについて詳しく解説します。

メリット

保険外(自費)治療の最大のメリットは、材料や技術に制限がないため、幅広い選択肢の中から自分の目的に合わせた治療が可能なので、見た目の美しさを重視することもできます。

また、先進的な技術を用いた高度な治療を受けることができるでしょう。

デメリット

一方、保険外(自費)治療のデメリットとしては、全額自己負担となるため、費用負担が大きくなることが挙げられます。

また、医療機関によって治療内容や価格が異なるため、治療の質や結果にばらつきが生じる可能性があります。ですので事前に慎重に選ぶ必要があります。

保険治療と保険外(自費)治療の使い分け

保険治療と保険外(自費)治療はそれぞれ適したケースがあります。ここでは両者を使い分けるケースについて解説します。

保険治療を選ぶケース

基本的な治療で十分な効果が期待できる場合や、費用負担を抑えたい場合は保険治療を選ぶのがよいでしょう。また、全国どこの医療機関でも同じ基準で治療を受けたい場合にも適しています。

保険外(自費)治療を選ぶケース

より高度な治療を希望する場合や、保険適用外の材料や技術を用いた治療を希望する場合は、保険外(自費)治療を選ぶのがよいでしょう。

また、見た目や機能性を重視したい場合にも適しています。

まとめ

保険治療と保険外(自費)治療は、医療において重要な選択肢となります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分の症状や要望、予算などを考慮して、適切な治療を選ぶことが大切でしょう。

不明な点があれば、かかりつけ医に相談し、十分に理解した上で治療を受けることをおすすめします。

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