胃カメラ検査の費用とは？保険適用条件と自己負担額の目安

保険適用時の自己負担額

胃カメラ検査が保険適用となる場合、自己負担額は3割から1割となります。これは、年齢や所得によって異なり、70歳以上の方は1割、70歳未満の方は3割の自己負担となります。ただし、高額療養費制度により、月々の上限額が設定されているため、それ以上の負担は発生しません。

参照：高額療養費制度を利用される皆さまへ （厚生労働省）

自費診療の場合の費用

胃カメラ検査が自費診療となる場合、全額自己負担となります。自費診療の費用は医療機関によって異なりますが、一般的には約1万〜2万5千円が主流です。

ただし、高度な設備を用いた検査や、特別な薬剤を使用する場合などは、より高額になることがあります。自費診療を選択する際は、事前に医療機関に費用を確認しておくことが大切ですね。

症状がある場合

胃痛や吐血、黒色便などの症状がある場合、胃カメラ検査は保険適用となります。これらの症状は、胃潰瘍や胃がんなどの疾患を示唆する可能性があるため、検査が必要とされるのです。

また、過去に胃潰瘍や胃がんなどの疾患を患ったことがある場合も、経過観察のために保険適用となることがあります。症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、適切な検査を受けることが大切です。

症状がない場合

症状がない場合、原則として胃カメラ検査は保険適用となりません。ただし、50歳以上の方で、ピロリ菌検査が陽性であった場合は、胃がんリスクが高いとされ、保険適用となることがあります。また、胃がんの家族歴がある場合や、高齢者の場合なども、保険適用となる可能性があります。

検査内容による追加費用

胃カメラ検査では、基本的な検査以外に、追加の検査や処置が行われることがあります。これらは追加費用が発生する場合があるので、注意が必要です。

鎮静剤や鎮痛剤の使用

胃カメラ検査では、苦痛を和らげるために鎮静剤や鎮痛剤が使用されることがあります。これらの薬剤は、保険適用外のことが多く、自費診療となります。

費用は薬剤の種類や量によって異なりますが、数千円から1万円程度が一般的です。鎮静剤や鎮痛剤を使用するかどうかは、医師と相談の上、決定しましょう。

生検やピロリ菌検査の実施

胃カメラ検査で異常が見つかった場合、生検が行われることがあります。生検は、組織の一部を採取して顕微鏡で詳しく調べる検査です。また、ピロリ菌の有無を調べるために、ピロリ菌検査が行われることもあります。

これらの検査は、保険適用となる場合もありますが、自費診療となることもあります。追加検査の必要性や費用については、医師に確認しましょう。

事前の医師への相談

胃カメラ検査を受ける前に、医師に相談することが大切です。症状の有無や、過去の病歴、家族歴などを伝え、検査の必要性について確認しましょう。

また、検査の方法や費用についても説明を受け、不明な点は質問することが重要です。事前の相談を通じて、自分に適した検査を選択することができるでしょう。

医療機関による費用の違い

胃カメラ検査の費用は、医療機関によって異なります。特に、自費診療の場合は、医療機関ごとに価格設定が違うため、事前に確認しておく必要があります。

また、同じ医療機関でも、検査の方法や使用する機器によって費用が異なる場合もあります。医療機関の費用を比較し、自分に合った医療機関を選びましょう。