日本人の平均体重と健康的な体重の目安
日本人の平均体重の現状
日本人の平均体重は、性別や年代によって異なります。近年、生活習慣の変化や食生活の欧米化などにより、平均体重が増加傾向にあります。
ここでは、性別ごとの平均体重と、その推移について詳しく見ていきましょう。
性別の平均体重
ここでは、日本人男女の1~49歳までの平均体重を見ていきましょう。
日本人男性の平均体重
年齢 | 平均体重 |
---|---|
1歳 | 10.3kg |
5歳 | 18.2kg |
10歳 | 33.9kg |
12歳 | 41.3kg |
14歳 | 56.1kg |
18歳 | 61.2kg |
20歳 | 57.0kg |
24歳 | 68.6kg |
26~29歳 | 70.4kg |
30~39歳 | 70.0kg |
40~49歳 | 72.8kg |
男性の場合、傾向として18歳頃まで増加し続けて、20歳頃に減少するものの、24歳頃から再び増加しています。そして26歳以降は、それほど大きな増減もなく、ほぼ横ばいです。
日本人女性の平均体重
年齢 | 平均体重 |
---|---|
1歳 | 9.7kg |
5歳 | 17.7kg |
10歳 | 32.2kg |
12歳 | 41.9kg |
14歳 | 48.4kg |
18歳 | 49.6kg |
20歳 | 49.0kg |
24歳 | 49.2kg |
26~29歳 | 53.4kg |
30~39歳 | 54.3kg |
40~49歳 | 55.6kg |
女性の場合は1~49歳までの平均体重は、1~14歳頃まで増加し続けて、その後はほぼ横ばい、26歳頃から再び増加しています。なお、18歳以降は体重の変化も比較的緩やかと言えるでしょう。
平均体重の推移と肥満率の増加
1960年代と比較すると、日本人の平均体重は男女ともに10kg以上増加しています。この体重増加に伴い、肥満者の割合も年々上昇しています。
2019年の調査では、男性の28.6%、女性の21.9%がBMI25以上の肥満に該当しました(BMIについては後述します)。肥満は、生活習慣病のリスクを高めるため、早期の対策が必要とされています。
健康的な体重の重要性
健康的な体重を維持することは、生活習慣病の予防に大きく関わります。適正体重を保つことで、高血圧、脂質異常症、糖尿病などのリスクを減らすことができるのです。ここでは、適正体重と生活習慣病の関係について詳しく説明します。
適正体重と生活習慣病リスク
適正体重は、BMIが18.5以上25未満の範囲とされています。この範囲を維持することで、生活習慣病のリスクを最小限に抑えることができます。
例えば、肥満者は正常体重者と比べて、高血圧になるリスクが2〜3倍、糖尿病になるリスクが3〜4倍高くなると報告されています。
自分の適正体重を知る方法
自分の体重が適正かどうかを判断するには、BMIを計算したり、ウエスト周囲を測定したりする方法があります。ここでは、それぞれの方法について詳しく説明します。
BMIの計算方法
BMIは、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算します。例えば、身長170cm、体重65kgの人のBMIは、65÷1.7÷1.7=22.5となります。
なお、日本肥満学会が定めたBMIの判定基準は以下のようになります。
BMI | 判定 |
---|---|
18.5未満 | 低体重 |
18.5以上25未満 | 普通体重 |
25以上30未満 | 肥満度Ⅰ |
30以上35未満 | 肥満度Ⅱ |
35以上40未満 | 肥満度Ⅲ |
40以上 | 肥満度Ⅳ |
参照元:日本肥満学会「肥満度分類」
ウエスト周囲の測定
ウエスト周囲は、内臓脂肪の蓄積量を反映するため、生活習慣病のリスク判定に用いられます。男性は85cm以上、女性は90cm以上で、リスクが高いと判定されます。
ウエスト周囲の測定は、臍の高さで行い、呼吸を止めずに測定するのがポイントです。
健康的な体重を維持するためのポイント
健康的な体重を維持するには、バランスの取れた食生活や適度な運動習慣、ストレス管理などが重要です。ここでは、それぞれのポイントについて詳しく説明します。
バランスの取れた食生活
バランスの取れた食生活は、主食、主菜、副菜を組み合わせ、多様な食品を摂取することが基本です。また、食べ過ぎや間食を控え、腹八分目を心がけることも大切です。管理栄養士などの専門家に相談し、自分に合った食事プランを立てるのも効果的でしょう。
適度な運動習慣の確立
適度な運動は、エネルギーの消費を増やし、体重管理に有用です。1日30分以上の中等度の運動を週に5日以上行うことが推奨されています。ウォーキングやジョギング、水泳など、自分に合った運動を無理なく続けることが大切です。
ストレス管理とよい睡眠
ストレスは、過食や運動不足を招く原因になります。ストレス管理のために、リラックスする時間を持つことが重要です。また、十分な睡眠をとることも体重管理に役立ちます。
睡眠不足は、食欲を増進させるホルモンの分泌を促すため、肥満のリスクを高めるのです。
まとめ
日本人の平均体重は増加傾向にあり、肥満者の割合も上昇しています。健康的な体重を維持することは、生活習慣病の予防に重要な役割を果たします。
自分の適正体重を知り、バランスの取れた食生活や適度な運動習慣、ストレス管理などに取り組むことが、健康的な生活を送るための鍵となるでしょう。